薄れゆく感性と出来上がる個性に

richgirlです。

 

私と同年代のフォトグラファーHIROMIXさんの近況をふとしたきっかけで目にした。

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私自身がグラフィックデザイナーとして、いろんな雑誌媒体からエッセンスを学びとろうと一番頑張っていた時期に、彗星のごとく現れた彼女。若く、無防備な彼女の写真は私がお手本としていたグラフィック媒体で目にすることが多く、20年以上経った今でも、私にはキラキラと輝く存在、のひとり。

今、当時の彼女の作品を見直すと、その時代の空気を切り取り「旬」すぎたせいか時代の象徴作品のように思えてしまう。つまり、色褪せている。

 

では、20年経った今はどう変わったのだろう?

 

と思うと、彼女はやはり同じようにそこにいた。(もちろん、経った時間とともに多少変化はしている。)

 

それが個性といえばそうなんだろう。「彼女の作品が好き!」という人には嬉しい方向だと思う。アーティストが方向転換して、ファンをがっかりさせることもある。本当に難しい。同じことをやっていて、飽きられるというのもある。

 

 

私たち40代はみずみずしい感性をすでに失い、自らを「完成」していく段階にある。ひとつの時代を生きた人はその時代に居るべきか、変えていくべきか。

プライドがないのか?って言われるのはしゃくだけど、私はどんな風にも変われるようでいたい。30代まではそんな自分に自信がなかったけれど、今はそんなに迷わなくなった。結局は自分の人生の評価は自分だけに関わってくることだから、誰にも関係ないこと。

 

小さな、繊細な、昔は心奪われるような驚き、感覚、感性が、本当になくなってしまったなと感じる。10代・20代のころ、あんなに心を締め付けた出会いになんとも思わなくなっていたり。

それを時々悲しく思う反面、新たな境地にきたなと悦に入る感もあったりして。

 

こりゃ人生長い。70代とかどうなるんだろ〜〜